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■1918年のアヘン戦争3/政治資金★
英国と反対に、日本は本格的に20世紀のアヘン戦争へと突入していった。
日本の政界は、アヘン・麻薬密売の益を、政党政治の財源としていく。
1918年に首相となった原敬は、党への政治資金獲得に、関東州、満洲、朝鮮の
上級官僚へ自派の人間を送りこみ、《……土木工事や阿片ビジネスをやって
稼がせて……》政党へ上納させるシステムを築いたとされる。
(*半藤一利、加藤陽子『昭和史裁判』文芸文庫 2014 頁99)
治外法権を盾に、官僚が使命感をもち裏ビジネスを後押しすれば、中国側から
したらたまったものではなかったろう。
一次大戦の特需は日本を巨大債務国から債権国へ転換させたけれど、しかし
好景気の後は一転して戦後不況となる。活路を求めて大陸に渡るひとも増える。
満洲開拓団は、1915年、19戸が移住したのが最初とされるが、それ以外に
《……渡満したのはほとんどが一攫千金を狙う者ばかりで、かえって弊害がでた》。
(*合田一道『検証・満州1945年夏』扶桑社 2000 頁33)
それが、いわゆる「一旗組」と呼ばれるひとたちだった。