14/10/01 05:51:22.40 MlHgfJGY0.net
>>556
小菅に収監された囚人に文明開化期に公的に作られた建物に使われた煉瓦が使用されたのは事実として、
生産性の高くなかったと考えられる黎明期の煉瓦が、果たして明治も半ばを過ぎたころから始まった第二海堡の工事に
使用できるほど残っていたとは、むしろ考えられないのでは無いでしょうか。
もっともそれは、薩摩士族がそれを学び、その後の特赦により放免されて日本各地に技術を伝えていった事実とも何ら矛盾しません。
彼らは確かに小菅の収監所でそれを学び、日本の煉瓦産業の礎となったのでしょう。
しかし、更に言えば、薩摩士族のその技術も煉瓦を焼くという技術についてであり、イギリス積みと呼ばれる工法そのものは維新後の
明治政府が呼んだまた別のイギリス人技師からの伝授と考えたほうが自然ではないでしょうか。
薩摩士族という存在に全てを求める、または全てを否定するのは史実を考えるということとは無関係だと。
ただ、この一連の書き込みの流れは一種そのように無益な論争を呼ぶようにも読み取るとは思いますね。
ネット上の擬似論争は往々にしてこのような流れから始まるかと。