12/04/01 12:48:47.25 KST2MmIB0.net
>135
>根拠を提示して砲撃のクセを論じれば良いだけ。
>パターンのみの存在を示す場合は大抵クラスター錯覚。
そうはいうけど、指揮官が率いている兵士の大部分は、農山村から徴兵で軍隊に引っ張られてきた
学歴や教養といったものには欠けるところのある人たちである場合がままある訳で。
指揮官が提示する論理的な根拠の説明を聞かされても、「納得」どころか「理解」がおぼつかないような
場合だって有るのですから、そういう時には「いいから余計なことを考えずに俺の言うことに従え!」的な
断言をもって部隊を律する「蛮勇」の方が実際的だったりするのかなって気もします。
プロ野球にしても、選手個々人は中学・高校とみっちりと野球をやって経験を積んでいるからこそ
監督なりコーチなりの指導や戦術理論を理解出来てそれに従うことの合理性を見いだせるのでしょうが、
その辺の兄ちゃんやおっさんを集めた草野球チームを指揮するときには、明晰な野球理論や戦術などを
吹き込むよりも精神論で「とにかく走れ、ボールを追え、監督の指示を丸呑みして疑問を持つな」という
前近代的な方法論の方が、有効な場合もあるのではないでしょうか。
もちろん、陸軍省なり参謀本部なりで戦略を練ったり大方針を打ち立てる際には現場レベルでの
蛮勇なんてものは排されなければならないのは当たり前なんですが。
言ってみれば、幕僚業務ってのはプロ野球における「球団経営」みたいな位置付けだと思うので。
球場で選手がどれだけファンを魅了するプレーをするか、監督が選手を奮い立たせる見事な采配を
見せるかというレベルとは違う次元で、どのようにして利益を出してプロ野球球団という組織を
維持していくかという目的意識と実務能力とが問われるわけで、それはやっぱりそれぞれ別のものだと
考えるべきなのだろうと思います。
辻が重用されるのは本来は大隊長や連隊長までの話で、省部の幕僚としての素養にはまるっきり
欠けているという評価は、上記のような理由に由来するのではないかと思っています。
辻の持っていた素養は、せいぜい力量のある選手、または選手を統率する監督やコーチと言ったレベルでの
それであって、球団経営といったたぐいの方向を向いた素養ではなかったのでしょう。