23/01/05 13:23:12.86 .net
『阿府志』
「桑村山ノ麓ニアリ、俗ニ日命大明神、今ハ伊加加志大明神、
野老傳ヘテ曰ク、桑村ノ河邊ニ大竹藪アリ、ソノ地ヲイカカシト云フ、
今ハ川トナリテ、田少シノコレリ、昔シ是地ヨリ山ノ麓エウツシタリト、
ソノ時ヨリ日命ト號ス、近代、神官イカカシト改ムモノハ舊名ニヨルナリ」
吉野川の氾濫だろうか?時期が不明だが北の川沿いから現在地の山麓に遷座の際に「日命」と号したらしい。なぜだ?阿波志には俗称が日命大明神であると書かれてはいたが古事記から伊加賀色許賣を紹介するのみである。伊加賀色許賣=日命(ひのみこと)などと言う伝承は他では確認できない。
個人的な推測ではあるがこれは「日命(ひのみこと)大明神」ではなく「日命(ひめ)大明神」であろう。兄、伊香色雄命の権力とともに皇太后たる彼女に贈るにふさわしい別名だと思う。