【阿波国古代研究所】倭は阿波説をぶった切る!2at HISTORY
【阿波国古代研究所】倭は阿波説をぶった切る!2 - 暇つぶし2ch260:體y砂堆積による地形改変は,人的活動地点を 大きく変えなければならないほどの規模ではないことがわかる。つまり,数百m 範囲の中で,水田 もしくは居住活動などを行うことのできる地点は移動繰り返せば,その地に活動した人間集団は継 続的にその領域で生業・集落形成を続けることが可能なのである。わかりやすく言えば,弥生時代 の中で池島・福万寺遺跡を形成していた集団は,水害を理由としてこの遺跡の範囲内から完全に立 ち去って他の場所に居住地や水田を構える必要はなかったということになる。  このことからも,居住地は移動するが,大規模なテリトリーの移動は不要なことがわかる。上記 河内湖南岸遺跡群での筆者の分析や,大庭氏による亀井遺跡周辺での弥生集落・水田展開の分析の 結果は,池島・福万寺遺跡で観察されるような遺跡形成環境およびに起因することがわかる。と同 時に,中・長規模の居住集団がそれぞれに隣接した水田経営を行うことを基本とする土地利用形態 を基本とする日本列島の平野部初期農耕社会においては,水害による領域放棄は起こりにくかった ことが想定できる。  このように考えると,低湿地で,ある集団の居住域と生産域(特に水田)が,壊滅的に打撃を受 け,領域の放棄や一つの人間集団の壊滅といった現象がおこることはあるのかという疑問が生じて くる。日本列島における初期農耕社会は,水害の影響を大きく受けないような構造の上に成立して いると考えておくのが良いのではないか。




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