日本古代氏族とY染色体ハプログループ 5at HISTORY
日本古代氏族とY染色体ハプログループ 5 - 暇つぶし2ch296:日本@名無史さん
21/03/19 14:57:36.62 .net
双刃斧
URLリンク(www.kuniomi.gr.jp)
 普通の斧の身は、刃部(刃の部分)と反対側の基部(頭部)とから成っているが、
双刃斧(そうじんふ)は基部が存在せず、身の両端が刃になっている。
国分直一はこの双刃斧については、両端部に刃部を形成した石器であるところから、
「両端刃石器」と呼び、刃部の加工は入念で全面磨製例もあり、
刃形はアッズ型ではなくアックス型に加工されていて、さらに八重山諸島の波照間島下田原貝塚で最初に確認され、
そして西表島(いりおもてじま)仲間貝塚、宮古島(貝斧例)、種子島でも発見されていることから、
南部に早く登場して北上していった石器という考えを述べている。
 双刃斧は南琉球の八重山・宮古諸島に集中的に分布し、離れて種子島、四国の高知県でも発見されている。
また列島各地には、縄文時代草創期、後期、弥生時代に若干知られているが、
最近高知県の縄文早期(約八〇〇〇年前)の遺跡で三点出土して注目された。
また、東京大学に保管されている西表島上原発見の有稜石斧は、双刃斧との共用例であり、その文化関連に興味がもたれる。
琉球列島に分布する「辺戸石山型石斧」「有稜石器」「双刃斧」などが、
黒潮を介して東南アジア地域から北上してきた石器器種や技術伝統であったとすれば、
日本列島に影響を与えた南方からの文化伝播の証拠がまた一つ加わったことになる。


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