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1868(明治元)年旧暦10月12日
旧幕臣の榎本武揚、新選組副長の土方歳三
仙台藩額兵隊長の星恂太郎ら2000人を
乗せた艦隊は石巻の折浜から蝦夷地へ向けて出航した。
当時、石巻にいた旧幕府兵らは4300人。
全員は乗せられず「不動の決心を有する誠忠の士」
(戊辰役戦史)を選抜した。
この後、乗船できなかった者を悲劇が襲う。
追跡してきた新政府軍により150人が捕縛
斬首されたのだ。
路地を逃げ回る旧幕府兵が家の雨戸をたたき
「入れてくれ」と請う。
しかし、助けると後で責めを受けると恐れた
住民は皆知らんぷり。
山に逃げた兵たちは空腹や寒さに耐えかね
下山して捕まった。
斬首の時には「助けてくれ」と泣いた。
暴れる者は取り押さえられ
やりで刺された。「威張って歩いていた
兵が泣いて殺される姿は見ていられなかった」という。
河北新聞より
戦地に仲間を置き去り、民にも助けてもらえず
敵に捕まり命乞いしたり暴れたり…。