13/04/15 23:42:02.20 .net
新聞記者の記事なんてそんなもの。
そうでないと毎日毎日紙面は埋まらない。
資料だけで適当に分かったような記事を書いちゃうという悪習に司馬遼太郎も
染まってしまっていたのだろう。
実際には取材しない。裏付けを取らない。歴史小説を書くのに裏付けも取材も
ないと言われればそれまでだが、正確を期すという態度がないのは司馬の小説に
共通する。読者に受ける文章を書く、という、それだけを追及した作家である。
資料配付の記事でない場合、新聞記者はインチキも書く。
忠犬ハチ公の話が典型。
あれを書いた記者は、酒を飲むと「あれは焼き鳥、焼き鳥」と言って笑って
いたという。ハチ公は主人を迎えにきたのでなく、駅前の焼き鳥の屋台が
目当てだった。そばで寝ていると、客がたまに焼き鳥を串から外して投げて
くれるのだという。記者はそれを美談に仕立て、話は大ヒット、いや
大ホームランになった。当該の記者は大得意だったわけだ。
犬に口がきけない以上嘘と言い切れる人はいない。
そのあたりも見事だった。
記者にとっては生涯の誇りとなるインチキ記事だった。