19/09/28 23:18:23.91 +yng4dQb.net
>>268
>そもそもの話をすれば金(かね)はどうして価値があるのかを考えるべきだろう。
>それを考えれば根本には金(きん、Gold)からやってきた。
>価値のあるもの同士の交換の媒体としてGoldが重宝されてきた。
このように、貨幣の起源を希少な実物とするのが「金属主義」と呼ばれる考えであり、かつての学界ではこれが絶対的に正しいとされていたが、
近年の考古学的・歴史学的な検証により、否定的な見解が強まっている
古代シュメールでは、貴金属や貝殻が「物々交換の代わり」として用いられる遥か前から、「借用書」が用いられていた
この「借用書」こそが貨幣の起源とするのが、「表券主義」の背景であり、金属主義に対抗する価値観だ
貨幣とは信用の取引であり、信用こそが「価値」なのである
貴金属は信用のステータスとなるが、古代シュメール人が貴金属なしに、単なる「粘土の板」を利用して取引していたことからも分かるように、
信用のためには、必ずしもgoldを持つ必要は無く、相互の約束が成立すればそれで良い
だから、たかだか紙切れに過ぎない日本銀行券を、皆が約束して使うことができている
国家は数々の強大な権力を保有するが、特に強い力が「この貨幣を使え」と国民に命ずることができる点
多くの国が、ニセ札の作成に対して、極めて厳しい刑事罰をくだすが、この理由は、ニセ札が国家権力に対する重大な挑戦になるからだ
そういうわけで、我々にとってのお金の背景には、政府の強権があり、強権に支配された者達の間での信用関係があるのだ