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脱「男性社会」への意思表示?
山尾さんの当選を「男は邪魔!」「日本男子♂余(あま)れるところ」などの著書があるノン
フィクション作家の高橋秀実(ひでみね)さんはこう見ている。「有権者は、プライベートでは
なく冷静に仕事ぶりを評価したのではないでしょうか。法律に通じている彼女を立法者として
選ぶのは当然だと思いますね。それが国会議員の本業なんですから」。有能な候補だから
こそ、有権者の支持を集めたと分析する。
高橋さんは「優秀な女性はいっぱいいます」とも言うのだが、国会議員の男女比はアンバ
ランスだ。スイスに本部がある列国議会同盟の調べでは、衆議院の女性議員の割合は解散
前9・3%で193カ国中165位、選挙後は10・1%になった。
この数字が示すように国会は「男社会」にほかならない。高橋さんは「軍隊や体育会系の
流れなのか男性が多い組織は、先例主義だし、やたら序列をつけたがる。その結果が日程
調整で物事が決まる今の国会じゃないですか。そのほうが男性は楽なんですよ」と話す。
そんな慣習を女性ならば変えていけるのではないかと指摘する。「有能な女性議員が増え
ていけば、なあなあでは済まないでしょう。『うるさい女』と陰口を言っている場合じゃなくなり、
きちんと議論しなければいけません。いっそのこと、国会で『自由討議』を増やして論戦を繰
り広げてほしい。安倍首相は『女性が輝く社会』などと言っていますが、見本としてまず国会
で実現すべきです。女性議員が増え�