17/10/16 16:41:29.20 nL3IsAaA0.net
>>672
なんだったら続き貼ろうか?w
こうしたデータからわかる事というのは、小池さんが都知事になって、注目を集めた事で、都民ファーストの圧勝が起きた、といった単純構造ではない、という事です。
都民ファーストが出来た事で、都議会の民進党は、そちらにほぼ移りました。つまり議会の主要野党が、実質的に消滅したわけです。
みんなの党に投票した人の性質として、党がなくなった場合、必ずしも自民党に投票するわけではないという特徴があります。
これは維新の会でも同じ事が言えて、中選挙区制の場合、維新の候補に票を入れても死票になると考える場合、自民か民進の候補となれば、後者に入れる人は意外と多いです。
つまりこれらの政党に票を入れてきた人達は、必ずしも都民ファーストを支持して投票した、というわけではなく、
自民党に対抗しうる最有力政党が都民ファーストであった為、投票したという見方も成り立つわけです。
民進のマイナス分は、民進党議員が都民ファーストに移った関係で、議員と共に移っただけですし、
自民党の減少分に関しては、自民党自体は支持しているものの、都議会自民党と内田氏に批判的な支持層が、いわゆるお灸を据える目的で、
この時ばかりは、と考えて、今回限りで都民ファーストに入れたという可能性が一番高いのでしょう。
そして残りの70万票ですが、これは投票率の上昇分だと考えられます。つまり平成21年には投票に行ったが、
平成25年には棄権した有権者が、今年の議選では起き上がって投票所に足を運んだわけです。
そんな状態で、公明党が自民党に票を回す事を止めてしまったが為に、とどめを刺す形になった。
確かに公明党は、都議会自民党にとどめを刺した、という点では、鍵にはなっていますが、
都民ファーストの躍進現象自体は、公明党が鍵となって起こしたものではない、という事です。
こうして見えてくるのは、都民ファーストは、きわめてふわふわとした存在である、という事です。
非自民系最大政党という事で取り込む事に成功しただけの旧みんなの党支持層と維新支持層、民進党議員の移籍に伴ってついてきた元民進党支持層、
都議会自民に不満があって都民ファーストに投票した自民党支持層。
こと、自民党支持層に関しては、内田氏の問題に灸を据える目的で投票しただけですので、その問題が解決した以上、
2021年の都議選では、確実に自民党支持に回帰する事でしょう。その時点で自民党の得票は150万に回復するはずですし、
都民ファーストに関しては、この揺り戻し(支持者の自民回帰)現象が起きるだけで、得票は160万にまで後退します。
今年の都議選では4年前との比較で投票率がかなり上がっており、この層がそっくりそのまま、4年後には寝る可能性もあるわけですから、
そこから更に70万減る事になります。その場合には総得票数は90万を切りますし、議会で第一党の地位を守る事など、到底、不可能でしょう。
そもそも、この投票率の状況がなかった場合、仮に公明党が自民に票を回す事を止めていたとしても、
この数字を見る限りでは、都民ファーストが第一党を取れたかどうか事態、極めて怪しい情勢となります。