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「小池都知事」の可能性はあるのか 2016年07月02日
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「有力な候補者が決まらないという政治的空白に、一気に自分を押し込んでくる。
そして自分の存在を表に出す一方で、桜井氏を消してしまった。やはり小池氏の嗅覚は超人的だ」。
そのセンスとスピード感には、誰もが驚嘆するばかりだ。
自民党関係者はこう述べている。
「実は都内の若手地方議員の中には、現在の都連の執行部に対して不満を抱く者がいる。
その原因は、自民党が下野する以前から変わらない石原伸晃会長・内田茂幹事長体制だ。
この度、桜井氏に出馬を説得できなかったことでわかるように、石原会長はリーダーシップがなく傀儡にすぎない。
しかもこの間の総会では『前の選挙で勝ったから』という理由で人事は変わらなかった。
もうなんと言ったらいいか……」
小池氏はこうした鬱憤をうまくくみ取ろうとしているわけだ。
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「公明党対策」も早々と行っている。
都知事選で当選するには200万票以上必要だが、自民党だけでは獲得することはできず、70万票から80万票あると言われる公明票が不可欠となる。
そこで会見に先立つ6月26日、小池氏は参院選で公明党が最も苦戦する兵庫選挙区に入り、伊藤孝江候補を応援した。
かつては兵庫6区を地元としていた小池氏だが、11年前に東京10区に地盤を移している。
自民党は伊藤氏を推薦しているが、公明党と次期衆院選の選挙協力が絡んでくる県内の自民党の衆院議員は別として、選挙区外から幹部以外の他党関係者が応援に入るのは異例といえる。
しかも6月中旬に、小池氏は兵庫6区にあるかつての自分の後援企業のリストを公明党に提出済み。
公明党都議経由というのがいかにも面妖だ。