15/06/09 21:57:08.71 CMDambt6.net
今日世界の情勢をみますならば,二年前私ども使節団が中国を訪問した一九五七年四月以後の世界の情勢は変化をいたしました。
毛沢東先生はこれを,東風が西風を圧倒しているという適切な言葉で表現されていますが,いまではこの言葉は中国のみでなく世界的な言葉になっています。
いま世界では,平和と民主主義をもとめる勢力の増大,なかんずくアジア,アフリカにおける反植民地,反帝国主義の高揚は決定的な力となった大勢を示しています。(拍手)
もはや帝国主義国家の植民地体制は崩さりつつあります。がしかし極東においてもまだ油断できない国際緊張の要因もあります。
それは金門,馬祖島の問題であきらかになったように,中国の一部である台湾にはアメリカの軍事基地があり,そしてわが日本の本土と沖縄においてもアメリカの軍事基地があります。
しかも,これがしだいに大小の核兵器でかためられようとしているのであります。日中両国民はこの点において,
アジアにおける核非武装をかちとり外国の軍事基地の撤廃をたたかいとるという共通の重大な課題をもっているわけであります。
台湾は中国の一部であり,沖縄は日本の一部であります。それにもかかわらずそれぞれの本土から分離されているのはアメリカ帝国主義のためであります。
アメリカ帝国主義についておたがいは共同の敵とみなしてたたかわなければならないと思います。(拍手)