24/03/02 18:58:35.34 oaybloak.net
17路線 最終バス繰り上げ 北鉄来月から 金沢近郊中心
24年問題、運転手不足
北陸鉄道(金沢市)は15日、3月16日に実施するバスと鉄道のダイヤ改正の概要を発表した。バスでは慢性化している運転手不足に加え、4月から運転手の拘束時間の上限などが見直される「2024年問題」への対応でさらに人繰りが逼迫(ひっぱく)することから、最終便の繰り上げや減便をする。 (中平雄大)
今回のダイヤ改正は能登半島地震の影響で運休中の奥能登地域の路線を除く。詳細は3月初旬に同社ホームページで公表する。
路線バスは、金沢近郊エリアを中心に17路線で平日午後8時以降の最終バスの発車時刻を最大21分繰り上げる。また、38路線で現行の2348便から57便を減便する。一方、上荒屋線のうち金沢駅-イオンモール白山(石川県白山市)間を結ぶ便は、需要が見込めるため、平日6便を18便、土、日曜、祝日6便を20便に大増発する。
このほか、新規需要開拓のため、金沢駅-千代野ニュータウン(白山市)間の千代野線をIRいしかわ鉄道(金沢市)に3月16日に新設される「西松任駅」(白山市)経由とする。
高速・特急バスでも運転手不足などを理由に富山地方鉄道(富山市)と共同運行している金沢-富山線を廃止するほか、地震の影響で運休中の金沢-高浜(石川県志賀町)間の高浜急行線も廃止する。
鉄道は石川線でIRとの乗り換えを考慮し、新西金沢駅の上下31本で時刻を変更。日中時間帯に上下4本増便する。浅野川線は改正しない。
バス運転手は高齢化などを理由に全国的に不足している。北鉄の宮岸武司社長は昨年末の中日新聞の取材に対し「朝のダイヤを守ろうとすれば夜のダイヤを繰り上げる必要がある。減便は極力避けたいが、最小限にとどめることも踏まえて検討せざるを得ない」と述べていた。