20/03/15 17:31:51 qTjH2uft.net
流川は客がコロナで減ってたみたいだが週末一番集中してるところで1万人前後の集客があったよな
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酔客減るも応対は前向き 自粛ムードの歓楽街・流川ルポ
中四国最大の歓楽街、広島市中区の流川・薬研堀地区から悲鳴が上がっている。新型コロナウイルス感染症の終息が見通せず、いつもならこの時期、
送別会でにぎわう街は閑散としている。ただ「新型コロナに負けたくない」と奮闘する人たちもいた。週末の夕方から未明にかけて歓楽街を歩いた。
▽13日午後6時
人がまばらな流川町の通りを歩いていると、ビアホール「ビアローゼン」の入り口に張り紙を見つけた。「ビアローゼン学童保育」。店内では、
迎えに来た保護者と一緒に小学生4人が教科書やオセロを片付けていた。「いい子にしてた?」「うん」
同店は一斉休校を受け、11日から平日午前8時半~午後6時、1日300円で小学生を20人まで受け入れている。「子どもの預け先のない家庭
を支えたい」と店長の福田信太郎さん(37)。保育士の資格を持つ。
受け入れは客の激減がきっかけだった。2月下旬から約700人分の予約がキャンセルに。今月の売り上げは昨年同月比9割減の見通しという。
「西日本豪雨の時よりひどい。一時休業も考えた。でも、こんな時だからこそ助け合いです」
▽13日午後7時半
約3千店もの飲食店などがひしめく同地区。この街で働く女性を支える託児所がいくつかある。ある託児所の前を通ると、子ども連れの女性が次々と
やってきた。室内では約30人の子どもが走り回ったり、ご飯を食べたりとにぎやかだ。
「いつも以上に子どもの手洗いと換気に気を使っている。検温も何回もしている」と保育士の女性(29)。感染が拡大する前と預かる人数はほぼ
同じだが、「密集する場所だから」と利用を控える親もいるという。
▽13日午後8時半
ネオンがきらめく中、人通りが増えてきた。それでも、いつもの週末の風景とは違う。歩道で擦れ違う酔客をよけることなく、すいすい歩ける。
「広島へ出張に来る人が少なくなったから」とキャバクラなどを紹介する無料案内所の男性従業員。「出勤する女性を減らした店も増えた」と渋い顔をした。
▽13日午後9時すぎ
地区を東西に貫く通称「仏壇通り」。60年前から営業している銀山町の老舗喫茶店「コロナ」を訪ねた。オーナーの戸田冨美子さん(98)は
「名前が同じでびっくり。でも、ほとんど影響はない」と笑う。店名は皆既日食の際、太陽の縁で輝く大気の層にちなんだ。
歓楽街の移ろいを見詰めてきた戸田さんも、一気に人通りが減った経験は記憶にないと驚く。「週末の夜の仏壇通りがこんなに静かになるなんてね」
▽13日午後10時半
胡町の雑居ビル4階にあるスナックに入った。フェイスブックで「少々マスクあります」と来店を呼び掛けていたからだ。15席の小さな店内に客は3人。
マスクは以前、イベントの景品用に買いためていたものだ。希望する客にあげてきたが、残りわずかになった。ママの福田多愛(たえ)さんは「こんな時に
来てくれるんだから、せめてもの心遣い」。店舗に窓はなく、換気扇と扇風機2台をフル回転させて換気していた。消毒液も置く。
やはり2月下旬から来客が減ったという。開店4年目で初めて2日連続来客ゼロを記録。スタッフの出勤日も減らさざるを得なくなった。
「心配して顔を出してくれる常連客もいる。頑張って店を開けたい」
▽14日午前1時
スナックを出て、しばらくぶらついた。流川通りや薬研堀通りでは、客を求めるタクシーの車列が途切れない。多くの運転手がマスク姿だ。運転手歴約
20年の個人タクシーの男性運転手(64)=安佐北区=は「歓送迎会などで稼ぎ時なのに、これまでで一番苦しい。どこまで落ち込むのか見通せないが、
歯を食いしばるしかない」と嘆いた。(藤田龍治)