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北國新聞 2020年2月7日
お隣さん30
エピローグ 両県つなぐ道
隘路は知事の膝詰めで
新幹線に飛び乗って
１月14日、石川、富山の国会議員と金沢、南砺両市長らが富山県庁を訪れた。県境の金沢市と南砺市をつなぐ「県道金沢湯涌福光線」のバイパス整備を求める要望団である。
同じ日に出馬表明
富山県の石井隆一知事はこれまで、この道路整備には慎重姿勢で、対応はずっと副知事だった。ただ、富山３区の橘慶一郎衆院議員が期成同盟会の会長に就いて県庁に乗り込んできたとあってはそうもいかなかったのか、「調査費を計上する」と「誠意」を見せた。
だが要望の後、石井知事を囲んだ報道陣の質問は他の一事に集中した。数時間前に石井知事が出馬表明した秋の知事選だ。
「きょう表明するのが石井知事の政治センスやな」。派手な要望を仕掛けたが、話題をさらわれた格好の馳浩衆院議員はそうつぶやいた。同日に出馬表明した真意は定かでないが、石井知事が要望に久しぶりに姿を見せたのは、知事選をにらんでのこととみられても無理はない。
この道路について石井知事はかねがね、「費用対効果の低さ」を