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◇世界に向けた新薬開発へ・・新日本科学が鹿児島市に研究開発施設増設へ
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日本経済新聞社
新薬の研究開発を受託する新日本科学は、鹿児島市で研究施設を増設する。
14日に鹿児島市と立地協定を結んだ。国内外の製薬会社などからの事業受託を狙い
2024年7月から操業開始。5年目までに280人の研究職・総合職を新たに新規雇用を計画。
増設する施設は、同社の鹿児島本店にある安全性研究所を増改築して設置する。
増設部分は用地面積約8900平方メートル、建物面積は約1万3000平方メートル。
地上8階建ての施設2棟を建てる予定で、23年1月までに着工する。
医薬品開発業務の受託研究のほか、大学などの研究機関での基礎研究を臨床の場に繫ぐ
トランスレーショナルリサーチ事業を手がける。また鹿児島本店には開発研究機能のほか
財務経理や総務人事など東京本社の機能の一部を移転すると発表した。
永田良一会長兼社長は「メガファーマと呼ばれる海外の大手製薬会社から
医薬品開発支援の受託規模を拡大してほしいと要請があった。
一方で、ウェブ会議が一般的になるなど、鹿児島でもグローバルな仕事が出来る環境が
整ったこともあり増設を決めた」と述べた。下鶴隆央鹿児島市長は「鹿児島市での雇用創出に加え
地域経済の活性化が進むきっかけになり心強く思う。地域の稼ぐ力を一段と向上させたい」と話した。
同社は新型コロナウイルス関連のワクチンや治療薬の試験といった需要が増えており
22年3月期の連結営業利益が過去最高を更新するなど着実に業績を伸ばしている。
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