19/01/19 16:22:46.48 lc+rEDm/.net
けつ状耳飾りというのがあるでしょう。これの分布を藤田富士夫さんが研究されて、
『古代の日本海文化』のなかでも述べておられますが、それが富山あたりを中心として沢山発見されているんですね。
たとえば極楽寺遺跡とか明石(あげし)A遺跡とか、富山県から石川県にかけてずっと分布している。
それはだんだん広がっていくのですが、その起源をたどると、なんと、これはもとが中国江南の河姆渡(かぼと、→注17)なのです。
B.P.6千年前に、そこでけつ状耳飾りが使われていたのです。
それは中国のいろいろなところに伝播(でんぱ)するけれど、いちばん早く日本へやってきた。
いまから5千年前後(縄文時代中期)のところで、ここ北陸までやってきたわけです。
中国各地へはB.P.4千年以後です。
だから、中国各地への伝播よりも早く日本の富山県のほうにけつ状耳飾りが伝播してしまったのはすごい
これはかなり精細な研究がなされて、地図の分布などは藤田さんのご本に出ています。非常におもしろいと思う。