11/11/06 03:03:06.56 l+Zvu2CL.net
>>164
中国語というか漢語が、英語と語順が一緒なのは、上海語・広東語・福建語など
東南の沿海部だけです。つーか、東南沿海部の漢語は、語順が固定なのです。
ですから、東南沿海部の漢語は、タイ語やベトナム語、ミャオ族ヤオ族言語のような特徴を持っております。
広東語は、語順固定で、英語と語順が偶然一致しています。
しかし、東南沿海部の漢語は声調アクセントが多様で声調が違うと通じません。だが英語には声調はありません。
北方や内陸の漢語は、膠着性と声調の乏しさから、シナチベット語族・チベットビルマ語派の
特徴を有る程度受け継いでおります。
語順は介詞や助詞が入るのでフレキシブルです。実際に山西省ではモンゴル語の語順の漢語が
話されていたり、甘粛省ではチベット語の語順の漢語が話されているのです。
介詞はもともと動詞だったものが前置詞のように使われるように転化したものです。
またチベットビルマ語派の修飾構造は、「○が□」だという複文の形式だったものが
「□的○」と助詞の「的」によって、前方修飾に転化したものです。
こういう変化は、北魏・隋・唐の頃に起きていると考えられます。
チベットビルマ語派の言語は、東南沿海部の漢語とは語順が違い、S+O+VのものとS+V+Oの両方があります。
また、インド・パキやイランのインドヨーロッパ語族は、S+O+Vのほうが主流です。
S+V+Oの英語やフランス語とは語順が違います。