17/07/31 01:06:28.28 0.net
日本語の動詞に「ら抜き言葉」というのがあって、
一段動詞において可能の表現だけを独立させて「ら抜き」が使われている。
五段動詞ではすでに可能表現が独立している。
書く 書かれる(自発、受身、尊敬) 書ける(可能)
しかし一段動詞では
見る 見られる(自発、受身、尊敬、可能)
と可能表現が独立していない。
「ら抜き言葉」は一段動詞を五段動詞の規則に合わせようというもの。
見る 見られる(自発、受身、尊敬) 見れる(可能)
これらの動詞をローマ字で表記してみよう。
五段動詞
kak-u kak-areru kak-eru
yom-u yom-areru yom-eru
kat-u kat-areru kat-eru ※tuは現代日本語ではtsuと発音する。
wara(w)-u waraw-areru wara(w)-eru ※「笑う」にはリエゾンがある。
一段動詞
mi-ru mi-rareru mi-reru
ki-ru ki-rareru ki-reru
maze-ru maze-rareru maze-reru
abi-ru abi-rareru abi-reru
五段に対して一段は-r-が挟まるだけで、-(r)u, -(r)areru, -(r)eruと
実に規則的にエレガントに配置されることが見て取れるでしょう。
「ら抜き言葉」を使っている人がまさか意識してこれをやっているとは思われない。
でも文法上エレガントな規則体系にする方向に「ら抜き言葉」が使われているのは確か。
不思議だね。