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ミュシャの絵をじゅうたんに 堺伝統の手織りで 技術継承の受刑者制作・大阪
4/20(水) 13:33配信
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時事通信
アルフォンス・ミュシャの油絵「クオ・ヴァディス」(堺アルフォンス・ミュシャ館提供)
チェコ出身の芸術家アルフォンス・ミュシャの絵画を、伝統の技でじゅうたんに織り上げる計画が堺市で進んでいる。
この絵をめぐっては約110年前、米国でじゅうたんにする計画が持ち上がったものの頓挫しており、企画した美術館の担当者は「堺で実現させる」と意気込む。
企画したのはミュシャの初期から晩年にわたる作品を多数所蔵する堺市の「堺アルフォンス・ミュシャ館」。ミュシャが商業画家から転向して最初に描いた油絵「クオ・ヴァディス」(1904年)は、数十年間行方不明になるなどした末に同館へたどり着いた。その後の文献調査で、1910年ごろに米国でじゅうたんを織る計画が浮上したものの、実現しなかったことが判明。同館の学芸員高原茉莉奈さん(31)が、堺市の伝統工芸の手織りじゅうたん「堺緞通(だんつう)」で実現することを思い付いた。
ただ、機械化による衰退の結果、堺市で手織り技術を継承しているのは保存協会の安藤敏子さん(70)ら5人と、94年に安藤さんらから技術を受け継いだ大阪刑務所(堺市)の受刑者5人のみ。唯一、受注生産をしている刑務所に同館が依頼し、受刑者のうち2人が制作に携わることが決まった。
同館がクラウドファンディングで寄付を呼び掛けると、昨年12月までに目標額を超える約520万円が集まった。受刑者の2人は1月から作業を開始。精巧な絵柄を表現するため、用意された糸は107色に上る。約1年半で縦横2メートルを超える原画の大きさに近いじゅうたんが完成し、特別展で原画と共に公開される見込みだ。
高原さんは「110年前の夢をかなえるロマンと、謎が多いこの作品の魅力を楽しんでほしい」と話す。安藤さんも「堺緞通に興味を持ってもらうきっかけになれば」と期待を込めた。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)