23/02/23 07:50:37.02 CxWCiKdD0.net
なお、僕に構う必要はまったくありません。僕はもうすぐ死ぬのです。
自殺はしませんし、きわめて健康的な生活をするよう努力を
子供の時から続けているので、おそらくは長生きします。
もしかしたら百歳まで、二本足で立って生きられるかもしれません。
しかしそれでもなおかつ、僕はもうすぐ死ぬのだと感じています。
17歳の時からずっと、そう感じながら、明日は死ぬかもしれない、
だから今をどう生きるか、と思いながら、毎日毎日を必死で生きてきました。
僕にアドバイスしたり、僕を助けてあげようとか、僕と何らかの形で
関わろうとして下さる必要はありません。僕はこれで幸せだというわけでもありませんが、
人と関わっても、幸せになるとは思いませんし、だいいち、人間は本来的に
影の如く、お互いの影を実在だと思い込んで、意思疎通していると固く信じながらも、
実際にはみんな独り言を言っているに過ぎません。
永遠の孤独の中で、無数の人間たちが互いに、まったく心も言葉も通じていないのに、
未来永劫に独り言を続けている様子を表現した Samuel Beckett による戯曲として
Play というタイトルの作品があります。
その戯曲を忠実に再現した映画が、この下のリンク先に載せてあります。
URLリンク(www.youtube.com)
英語が聴き取れなくてもいいです。しゃべるのが早すぎるし、無感動・無表情で
機械的にしゃべっているので、聴き取りはきわめて困難です。しかし英語が聴き取れなくても、
その雰囲気は誰でも感じ取れると思います。
Samuel Beckett は、天才だと思います。