23/02/19 23:48:08.69 RYwbtbhp0.net
この世において絶対的マジョリティである健常者が、同様にマイノリティである障碍者に
対してどういう思考なり行動をなすべきかについては、アダム・スミスの「道徳感情論・
The Theory of Moral Sentiments」を引くまでもなく、フランス語の "noblesse oblige"
が指し示す指針(社会的行動規範義務)を用いるのが望ましいと思うのです。
障碍者の誰もが自ら好き好んでわざわざマイノリティになっているわけじゃありません。
マジョリティからの救済措置があるおかげで何とか生きている人もいれば、まだ少年少女
の時に逝く人もいます。
昔話ですが、私が子供の頃に長期入院していたとき、小児病棟の友達が次々に悲惨な最期
を迎える場面に接し、とても深い絶望感と喪失感を覚えました。障碍者にとってはそれが
厳然たる事実なのです。だから私は無駄な延命措置にすがろうとは少しも思いません。
つまり、マジョリティがその理想とする世界を実現できないからといって、マイノリティ
の側に「お前ら何か知恵を出せ」と要求するのは、あまり望ましい行為ではないだろうと
思えて仕方がありません。これはひとえに私の不徳のいたすところだと認識しております。
この話はこれで終わりにしましょう。皆さまどうもありがとうございました。