23/02/11 23:49:34.75 qlmrHoF60.net
>>684
お気持ちはじゅうぶん理解できますが、特に言語学を含む人文科学の世界における「正解」を一つに
収束させることは永遠にできないだろうと存じます。つまりは「腹を立てるだけ損」でしょう。
ここは「英語の世界」が地平線上に開けている掲示板ですけれども、既に御承知のとおり英国内だけ
をみてもキングズ、オックスブリッジ、コックニー、それにスコッチ等々の訛りがありますので、
それらに対応した「絶対的に正しい日本語への翻訳」をするにはどうしても無理があります。
御提示された事例を拝見する限り、「私の解釈はこうである」以上のことを言える「超人的存在」は
世界中を探してもみつからないと存じます。故に、「自分」という存在を絶対視してワガママ勝手を
言いふらすような人々を「他人」がどう評価しようが自由ですから、枝葉末節なことにこだわるだけ
無駄だと思うのです。
話変わって「言語」というのは実に面白いもので、芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」という俳句の
「蛙」は単数か複数かによって解釈が激変します。多くの日本人は「侘び寂びの世界」を学校教育で
習得しますので、「蛙は単数であり、周囲の静寂を表現した句」だと解釈するでしょう。
これに対し「侘び寂びの世界」を知らない人、特に他の言語を使う人の中には「蛙は複数で、生態系
の豊かさを表現した句」と解釈する余地があります。この解釈は間違いだと日本人の誰もが思うので
しょうが、それを絶対的に証明する客観的証拠を揃え、相手を説得するには多大な労力を要します。
いったい何が言いたいかを問われるのでしょうが、前述したとおり複数の言語を取り扱う人間に要求
される「謙虚さ」の度合いは星の数ほどあります。故に、「自己流の解釈」を押しつける人々に対し、
どこまで「自分」を押さえ込めるかが本件事案の肝だと考える次第です。
無駄な話が長くなりました。失礼な点はどうぞ御容赦をお願いいたします。