翻訳や翻訳家について気ままに語るスレat ENGLISH
翻訳や翻訳家について気ままに語るスレ - 暇つぶし2ch72:名無しさん@英語勉強中
23/01/27 13:02:22.46 wtz+vurI0.net
大変失礼なことをしてしまった。
>>68、70、71の「目黒孝二氏」はすべて「目黒考二氏」に訂正します。

73:名無しさん@英語勉強中
23/01/27 13:04:52.88 wtz+vurI0.net
上で、「一方、目黒氏は地味な、今ではオタクと呼ばれるような、あるいは、ニート、
引きこもりと言われるような存在に近い」とか「本だけ読んで生きていた人間」と
書いたけれど、これはそれほど誇張ではない。
『本の雑誌風雲録』からちょっと引用してみよう。
椎名誠氏が勤める小さな業界新聞社に入社したが、入社してわずか3日目でやめようと
思ったという下りである。
「 ~ 働く気持ちはある。ところが出社して仕事を始めると、こんなことをしている
間に本が何冊読めるだろうかと考えて落ちつかなくなってくる。そうなるともう仕事
が手につかない。ああ、この時間がもったいない、と思ってしまうのである。
椎名に同じ答えをすると呆れたように「キミはいくつだ」と言う。「22歳です」
「22歳にもなってそんな子供じみたこと言うな」「でも本が読めないと落ちつかない
から」
若くして編集長になり何人もの部下を使っていた椎名も、こういう理由で退職したい
と申し出た部下は初めてだったのだろう。扱いにやや困惑したようで、最後に
「わかった。もう何も言わない。ただ1年間だけおれに体をあずけてくれ。1年たったら
やめてもいい」と言ってきた。言われたぼくは「体をあずける」という発想が新鮮
だったので、思わず「はい」と言ってしまった。」

74:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイW 83fb-9p/5)
23/01/28 09:03:07.54 CSYHDGOq0.net
目黒は会社の社員だったのか。
椎名が写真の短大の学生くらいからの知り合いだと思ってた。
司法試験の勉強やってる木村とか出て来てたよね。
椎名の仲間で遊んでたか、同じ下宿だったかしたんじゃない?

75:名無しさん@英語勉強中
23/01/28 12:14:19.11 +8MGxJht0.net
>>74
同じく『本の雑誌風雲録』から。
「ぼくが椎名誠と初めて会ったのは1970年、大阪万博の年である。当時ぼくは一度
卒業した大学に聴講生として戻り、本を読むだけの怠惰な毎日を過ごしていた。
そんなある日、たまり場である学校近くの喫茶店で何気なく新聞をひろげていると、
求人広告が目にとまった。1級上の菊池仁が前年入社した会社の求人である。突然、
就職することが新鮮であるように思え、すぐ菊池仁に電話をかけた。
「お前、本気で働くか」 彼が疑わしそうに言ったのには理由がある。新卒で入社
した会社を3日間でやめ、聴講生として大学に舞い戻ったのが前年のことで、その
退職の理由が「毎日会社に行くと本を読む時間がなくなるから」ということを菊池仁
が知っていたからである。紹介するのはいいが、すぐそんな理由でやめられたら彼
だって立場がなくなるだろう。「大丈夫ですよ、1年前とは違いますから」 ぼくが
答えると、菊池仁は、何でもいいから自分の書いたものを持って翌日社まで来いと
言う。
その会社は銀座にあった。待ち合わせの喫茶店に行くと、菊池仁が大きな男を伴って
入ってきた。「うちの編集長だ」 それが椎名誠だった。彼が24歳のときだったと思う。」

76:名無しさん@英語勉強中
23/01/28 17:53:32.11 CSYHDGOq0.net
烏森口の時は椎名誠はどこかに就職していたんだっけ?

77:名無しさん@英語勉強中
23/01/28 20:55:57.71 CSYHDGOq0.net
>>75
ありがとうをいうのが遅れました。ごめんなさい

78:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ 4e89-DSsr)
23/01/29 11:53:06.47 E+zeenVt0.net
>>76

『新橋烏森口青春篇』の紹介文を2つ。

--------------------------------------------------
明るいけれど少しかなしい青春私小説

東京の下町・小岩のボロアパートで友人たちと共同生活を送っていた二十三歳の
シーナマコトは、ある日見た新聞の求人広告がきっかけで、小さな業界新聞社の
編集者になった。
入社した百貨店ニュース社は、新橋西口通りのずっと先にあるビルに入っており、
そこで出会った怪しく個性的な人物たちと、シーナは仕事、酒、賭け事という怒濤の
サラリーマン生活を送る。そして恋の挫折も経験したシーナに訪れた、ひとりの女性
との決定的な出会い・・・・・・。
『哀愁の町に霧が降るのだ』に続く自伝的青春小説。

偶然見た新聞の求人広告が、二十三歳のシーナマコトに新しい世界をひらいた。
彼は友人たちとの共同下宿ぐらしとアルバイトの日々に別れを告げて、小さな業界
新聞社に編集者として入社した。そこで出会った怪しく個性的な人物たち。そして、
淡い恋の挫折と一人の女性との決定的な出会い……。明るくておかしくて、でも
少しかなしい青春を描いた〈愛と勇気と闘魂〉の自伝的青春小説。
--------------------------------------------------

79:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ 4e89-DSsr)
23/01/29 11:56:53.58 E+zeenVt0.net
ウィキペディアの椎名誠のページから

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経歴
1944年、東京都世田谷区三軒茶屋に5人兄弟の三男として生まれる[2]。父親は公認
会計士[2]。1950年より千葉県印旛郡酒々井町と千葉市幕張に転居[2]。千葉市立幕張
小学校を卒業[3]。

1956年、父が死去[2]。翌年に千葉市立幕張中学校入学[3]。「父親が死ぬとグレ
なければならないという奇妙な使命感」から不良を目指し始める[2]。中学時代は
喧嘩に明け暮れる[2]。1960年、中学校を卒業し千葉市立千葉高等学校に入学[2]。

1963年、千葉市立千葉高等学校卒業[2]。同人誌『幕張じゃーなる』創刊[2]。

1964年、東京写真大学(現・東京工芸大学)に入学[2]。同人誌『斜めの世界』
創刊[2]。

1965年、友人の車に同乗中の事故により重傷を負う[2]。東京写真大学を中途退学[2]。
代々木の演劇学校に脚本の勉強に通う[2]。同人誌『フモリスト』創刊[2]。同年秋より
江戸川区小岩のアパート克美荘で、高校時代の同級生である沢野ひとし[4]、沢野の
中学時代の同級生である木村晋介らと約2年間の共同生活を行う[5][6]。
(続く)

80:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ 4e89-DSsr)
23/01/29 11:57:52.79 E+zeenVt0.net
(続き)

1966年、流通業界の専門誌『ストアーズレポート』を刊行しているデパートニューズ
社(現・ストアーズ社)[注 1]に入社。デパート業界を対象とした業界誌『調査月報』
の編集を任せられる[2]。

1968年、渡辺一枝と結婚、東京都小平市に転居[2]。ガリ版誌『月刊おれの足』創刊[2]。

1969年、デパートニューズ社より『ストアーズレポート』を創刊[2]。編集長に就任[2]。

1974年、8ミリにてドキュメンタリー作品『神島でいかにしてめしを喰ったか…』を
製作[2]。小金井市の8ミリ同好会に参加し、8ミリ映画の製作にのめり込む[2][7]。

1976年、『本の雑誌』創刊号発行[2]。

(以下略)
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81:名無しさん@英語勉強中 (ニククエ 4e89-DSsr)
23/01/29 12:07:37.23 E+zeenVt0NIKU.net
詩人の天沢退二郎(あまざわたいじろう)氏が亡くなった。
ジョルジュ・バタイユやジュリアン・グラックなどの翻訳もした人である。

宮沢賢治の研究家でもあった。そちらの方面では、自分は昔、『謎解き・風の又三郎』
を読んだことがある。
新潮文庫の『宮沢賢治詩集』の編者であった。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 (´·ω·`)

82:名無しさん@英語勉強中
23/01/29 13:48:47.09 7rWvEMEQ0NIKU.net
烏森口の後の人生を描いた小説は何になるんですか?

83:名無しさん@英語勉強中
23/01/30 12:10:04.29 sf7ffynt0.net
シェークスピアの『冬物語』が岩波文庫から出るようだ。
訳者は桑山智成という方。初めて聞く名前である。
たぶん買わないと思うが(笑)、書店でパラパラやってみるのは楽しみだ。

84:名無しさん@英語勉強中
23/01/31 11:59:57.05 gLz+pY1B0.net
>>71に付け足し。
目黒考二氏(北上次郎氏)を偲んで、『笹塚日記』を読み返している。
読書人にとっては聖典(バイブル)みたいな本だ。
来る日も来る日も本を読み、書評を書く日常。
考えてみれば、結果的に目黒氏はほぼ理想に近い生き方ができたわけで、そういう
意味では実に幸せな人であった。うらやましい人生である。
もって瞑すべし。 (´·ω·`)

85:名無しさん@英語勉強中
23/01/31 12:36:51.04 WohCSxuk0.net
目黒さんたくさん本を書いてたんですね

86:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ 7f89-gpJN)
23/02/06 12:37:59.87 JJWwAEok0.net
>>61で触れた、河野一郎先生が亡くなられていたことを昨日知った。 (´·ω·`)
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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河野 一郎氏(こうの・いちろう=英米文学者、東京外語大名誉教授)6日午後4時
9分、老衰のため神奈川県内の自宅で死去、93歳。兵庫県出身。葬儀は近親者で行う。
喪主は妻知恵子(ちえこ)さん。
 東京外語大などで教授を歴任。英米文学、翻訳論学が専門で、トルーマン・カポーティ
「遠い声 遠い部屋」、エミリー・ブロンテ「嵐が丘」など多くの翻訳を手掛けた。
著書に「翻訳上達法」「誤訳をしないための翻訳英和辞典」など。 
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87:名無しさん@英語勉強中
23/03/02 13:55:02.19 ujWCLjQ30.net
「現役の翻訳者の集い」のスレで面白い書き込みがあった。
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131名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイW f620-CXxB)2023/03/01(水) 20:21:15.16ID:5vpPUhOE0
>133>134>136>138
これは、前にTwitterでバズってたAmazon風カップラーメンの紹介の文章w
Amazon CRは、わずかなアクションで素早く安全に喫食可能なフルマネージド統合
サービスです。CRを使用すればホットスタンバイ状態のH2OあるいはRawとして麺、
醤油または味噌、また葱、肉などを単一のフローとして提供できます。CRはHot
Water Injection(HWI)の開始後に専用のフルマネージドされたタイマあるいは勘に
よってトリガされるイベントにとってセキュアに喫食開始のタイミングを知ることが
できます。
--------------------------------------------------

88:名無しさん@英語勉強中
23/03/02 13:57:23.67 ujWCLjQ30.net
もう一つ。
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135名無しさん@英語勉強中 (オッペケ Sr75-7ENB)2023/03/01(水) 20:44:22.28ID:Zdy0mNitr
Amazon CRは、いくつかの簡単な操作で迅速かつ安全な消費を可能にする、フル
マネージド型の統合サービスです。CRは、給湯器(HWI)開始後、フルマネージド
された専用タイマーや直感によってイベントが発生し、食事の開始時間を安全に知る
ことができます。
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89:名無しさん@英語勉強中
23/03/02 13:58:49.49 ujWCLjQ30.net
さらにもう一つ。
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136名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ 7689-okFi)2023/03/01(水) 20:55:21.05ID:eUMBO6p80
>>131
(1) Amazon CRは、わずかなアクションで素早く安全に喫食可能なフルマネージド
統合サービスです。
--> Amazon CR なら、お客様がしないといけないことはわずかなのに、すぐに安全
にご飲食いただけます。この統合サービス全体を、私どもが管理しております。
(2) CRを使用すればホットスタンバイ状態のH2OあるいはRawとして麺、醤油または
味噌、また葱、肉などを単一のフローとして提供できます。
--> Amazon CR では、沸騰したまま待機しているお湯を利用することもできるし、
生のまま麺・醤油・味噌・ネギ・肉などを、たった一つの流れに沿って提供いたして
おります。
(3) CRはHot Water Injection(HWI)の開始後に専用のフルマネージドされた
タイマあるいは勘によってトリガされるイベントにとってセキュアに喫食開始の
タイミングを知ることができます。
--> Amazon CR では、沸騰水を注入し始めたあとに、私どもが完全管理している
タイマーや勘によってお客様がお選びのオプションについて、いつならば安全に
ご飲食いただけるかがわかるようになっています。
--------------------------------------------------

90:名無しさん@英語勉強中
23/03/03 12:27:01.91 D37874NB00303.net
上の書き込みを読んで、
『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
という、それなりに売れたらしい文体模倣パロディ本を連想した。
自分は未読だけど、そのうちに読むつもり。

91:名無しさん@英語勉強中
23/03/07 12:08:10.35 Ia10K/4d0.net
こういう文体模倣パロディで有名なのはジェームズ・ジョイスの 『ユリシーズ』の
第何章か、また、レーモン・クノーの『文体練習』などがあった。
(いずれも自分は未読であるが)

92:名無しさん@英語勉強中
23/03/07 12:09:00.58 Ia10K/4d0.net
文体模写と言えば、自分が忘れ難いのは和田誠氏の『倫敦巴里』。
この本の第何章かで、和田氏は川端康成の『雪国』の冒頭の1ページぐらいを数々の
小説家の文体で表現していた。
例えば、庄司薫、野坂昭如、星新一、五木寛之、井上ひさし、筒井康隆、川上宗薫、
司馬遼太郎、村上龍、横溝正史、宇野鴻一郎などなど。
この『倫敦巴里』はちくま文庫あたりで是非復刊してほしいなあ。


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