20/05/29 11:28:56.31 RV7Iwf4s0.net
最初から「英語を英語で学ぶ」だの「英語を英語で読む」などとりきまなくても、自分の英語力が上がるにつれて、
インプット(リーディング、リスニング)のときもアウトプット(スピーキング、ライティング)のときも、
頭の中で日本語を使う(英→日変換あるいは日→英変換を行う)比率が低下していき、
そのうちに日本語を意識せずに英語が使えるようになっていく。単語の意味や英文の形式(文法)に対する意識が
記憶の底に沈み、無意識化された状態になる。これが外国語(第二言語)習得の自然な流れ。
自分は脳科学の専門家ではないので、実際の脳内の動きがどうなっているのかわからないが、おそらく外国語(第二言語)として
英語を学んだ日本人学習者の場合、たとえ英語力が超上級レベルになっても、何らかの形で脳内で日英あるいは英日の変換作業
(日本語を介した情報処理)は行われているが、そのスピードが、本人が日本語を使っているという意識がなくなるほど
超高速になっており、実質的に「英語を英語で読む」と同じような状態が実現されているということのように思う。
つまりこの場合、厳密には「英語を英語で読む」というよりは、「日本語を意識しないで英語を読む」といったほうが実体に近い。
しかしそれは、自分の英語力の向上にしたがって、十分に実現可能ということになる。
例えば、次の英文、
This is a good book.
おそらく平均的な高校を出た日本人なら、この英文を見て、頭の中で英文解釈したり、それぞれの単語の意味を日本語で考え、
全文を和訳するといった意識がないまま、瞬間的にこの英文の意味が理解できるだろう。なぜなら、それぞれの単語の意味も、
この英文の意味を理解するために必要な文法知識も全て記憶の底に定着し、無意識のうちに使えるようになっているから。
自分の英語力が向上する(記憶の底に定着した単語と文法の知識が増えていく)にしたがって、より長く、複雑な英文、
あるいはより難解な単語が使われた英文でも、上記の英文を見たときと同じように、日本語を使っているという意識がないまま、
意味が理解できるようになっていく。