16/01/03 21:56:41.15 6Swt1QA+.net
>>361
2009年以来、財政政策については実にたくさんの実証研究が行われた。そして、
その支配的な結論は、財政乗数は危機前の状況下においてよりも大きい、決して
小さくはない、ということだった。これらの実証研究に異を唱えたければ唱えても
構わない。しかしその理由を説明することは必要だろう。はずみでものを言っても
何の足しにもならない。
要するに、財政政策は重要―きわめて重要―なのだ。もし財政政策が、従来よりも
有効であるとは言えないにせよ、同程度には有効であるならば、緊縮的な政策は
途方もない打撃をもたらしたはずだ。とすれば、われわれは次回の景気後退期には
どうあっても景気刺激策を用いる構えがあってしかるべきである。しかし、それは
実現しそうもない。事情がよくわかっているはずの経済学者でさえ、歴史的に実際は
行われなかった政策をでっち上げるようなありさまでは。