20/03/07 00:11:40 Dz5RUl+D.net
ニッポンの数字
URLリンク(www.nippon-num.com)
デフレ下では実感の沸かない実質GDPの成長
ただし、この上昇は決して喜べるものではありません。実質GDPは確かに上昇しましたが、失業率も自殺者数も高止まりしていました。物価の下落は、良い物を安く買える状況を生み出し、一見すると消費者に良いように思えます。
しかし、失業率がこの間、高止まりしていたのを見ると、物価下落の要因は人件費の削減が少なからず寄与していたと見ることができます。
デフレによる実質GDPの上昇は、国民生活を決して豊かにするものではありません。デフレ下にある国の経済成長率を見る際は、名目GDPを見るほうが良いでしょう。
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経済成長しなかったから削られた
こう考えると公共投資は社会保障への対応のために削られたということができます。
名目GDPが伸びなければ税収も伸びないので、増え続ける社会保障費に対応するにはまず予算の組み替えをしなければならなかったのでしょう。
公共事業への批判も公共事業が削り続けられた要因でしょう。
それも合わせて、増え続ける社会保障費へ対応するために、公共事業を削減する力学が働いたわけです。
こうした力学が強く働いたのは、国力であり政府事業の財源でもある名目GDPが成長しなかったことが要因でしょう。