12/07/29 09:16:03.67 UstnmoyB.net
日本のマネーサプライのGDP比率が高い理由は、日銀が金融緩和を十
分実施したからではなく、金融緩和が不十分であったため。
現在1990年代初頭のバブル崩壊以降、株、土地などの資産価格は、
ほとんど下がり続けている。外貨建て証券に投資しても、円高で損をす
る。結局のところ、資産を現金か預貯金で持った者だけが損をしていな
い。その結果、株、土地、外貨建て資産に対する投資が減少し、株価、
地価がさらに値下がりし、円もさらに上昇する。結果として、ますます資
産が現金・預貯金にシフトして行った。
円高と資産デフレによる強烈な不況圧力を緩和するために、政府は巨
額の国債を発行し、余剰の預貯金を吸収して、本格的なデフレスパイラ
ルになるのを防いだ。しかし、1100兆円の巨額の借金を残すこととなっ
てしまった。
このような状況を作り出した根本的な原因は、バブル崩壊後、ずっと日
銀の金融緩和が不足していたから。
十分に金融緩和を実施していれば、地価も株価も今より高かったであろ
うし円も安くなっていたはず。巨額の政府債務を抱えることも無かった。
加えて、名目、実質の賃金も今より高かったはずである。
諸悪の根源は日銀の金融緩和の不足にある。