12/06/17 01:42:12.61 .net
>>133
このプログラムで唯一の読みどころ。クランコ在世時の上演時、
彼がプログラムに書いた解説の再録。この中でクランコは自分の版
を説明するために、チャイコフスキーやプティパのなしたことの一部
を批判している。ここでは、みんながよく知っているプティパの
原典振付に復帰することを主張しているのではなく、
チャイコフスキーのPDDの原典音楽に復帰すべきことを主張している。
すなわち、この音楽はプティパ版の王子Var.ではなく、原典音楽の
オデットVar.であるべきだといっているのだ。
しかし、それでは、クランコ版の楽器が変更された音楽ではなく
ヴァイオリンソロでないと主張が首尾一貫していないというわけ。
振付に全く影響はないのだから、何の配慮もなくチャイコフスキーの
オリジナルに戻すことはいたって簡単なのに、
今回の上演はそれを怠っているのは何故だろう?