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お金の価値とか労働の意味がわかっていないように見えるバレエの先生が多い理由について、私はこう考える。
バレエの教師は、子供のときから成人するまで(あるいは成人したあとでも)、基本的に自分以外の人(親または配偶者)による
経済的援助によってバレエレッスンを受け続ける。成人したころからバレエを教えたり舞台に出たりして報酬を得ることはあるが、
それは、自分が受けてきた経済的援助の総額や一般人が通常の労働で得る収入に比べて、はるかに少ない。
バレエ教師がバレエ教育や舞台への出演によって得る収入は、自分が一人で部屋を借りて完全に経済的自立して長期間にわたって生きられるほどには
多くない。
さらには、バレエ教師が教える相手の子供や大人は、これまた自分で稼いだ金でバレエレッスンの代金を支払っている人は少数派だ。
子供の生徒は親の援助によってバレエレッスンを受ける。いやむしろ、自分が進んでバレエをやりだした者よりも、親の意向によってバレエを半ば強制的に
習わされている場合も多い。そういう子供は、バレエレッスンやコンクールなどのために、どれだけ莫大な金と労力がかかっているかなど、考えもしない。
さらに、バレエ教師が教える大人たちの多くは、専業主婦。もちろん彼女らも家事や子育てなどによって労働してはいるが、金のありがたみを知らない人が多い。
このようにして、金の本当の価値を知らない、労働というものの本当のつらさをしらないバレエ教師が、これまた金や労働の価値や重大さを知らない子供や大人の
生徒とが織り成すバレエ教室の模様というものは、きわめて特殊なものとなる。