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イタリアを代表する世界的な映画音楽の巨匠。12歳からローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーで作曲を学び、トランペット奏者としてもジャズバンドで演奏。アカデミー卒業後はTVやラジオ番組で編曲家として働き、イタリアンポップスの編曲も手がける。
1960年代前半から映画音楽の作曲を始め、セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」(64)が世界的に大ヒットし、マカロニ・ウエスタンの作曲家として欠かせない存在になる。
その後もレオーネ監督をはじめ、マルコ・ベロッキオ、ベルナルド・ベルトルッチ、ピエル・パオロ・パゾリーニらイタリアを代表する監督の作品に携わる。
ハリウッドでは、テレンス・マリック監督の「天国の日々」(78)でアカデミー作曲賞に初ノミネートされ、「ミッション」(86)、「アンタッチャブル」(87)、「バグジー」(91)でも同賞の候補に挙がった。
イタリア出身のジュゼッペ・トルナトーレ監督作「ニュー・シネマ・パラダイス」(88)のノスタルジックなメインテーマはあまりにも有名で、それ以降のトルナトーレ監督の劇映画全作でも音楽を手がけ、「マレーナ」(00)でオスカー候補となった。
クエンティン・タランティーノが敬愛していることでも知られ、同監督の「ヘイトフル・エイト」(15)でアカデミー作曲賞6度目のノミネートにして初受賞を果たした。
50年以上にわたるキャリアで500本以上の長編映画の音楽を手がけており、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞では作曲賞を10度受賞、
95年にベネチア国際映画祭の生涯金獅子賞、07年にはアカデミー名誉賞が贈られた。2020年7月、91歳で死去した。
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