18/01/28 15:51:04.69 hSktsOrj0.net
以前、技術も経験もあり、ものごとの道理もわかる先輩がいた。
あるとき、上の無能な上司が、会社幹部受けはするが実行不可能な、弊害だらけのダメ戦略を決めた。
先輩は正論を述べて反対した。
自分は先輩が正しいことを言ってくれたと安心した。
ほどなくして先輩は飛ばされた。
その後２年位してからダメ戦略はしれっと変更されたが、それまでのあいだ、
従来の強みだった業務プロセスは破壊され、わかっている人たちはあちこちの部門に散逸し、現場は大混乱した。
これは事業遂行上の致命的な傷になった。
今も復活できていないと思う。
しかし当の無能な上司は会社幹部の受けがよく、めでたく出世した末、分身会社の幹部ポストに天下った。
正論を言って飛ばされた先輩はしばらくたって戻ってきたが、部下無し管理職だった。
先輩は、以前と違ってもう無難なことしか言わず、
大して重要な業務もあてがわれず、いつもただニコニコしているだけだったが、
ある日スパッとある企業にすごいポストで転職していった。
今の会社にはまだ有能な人材が残っているかもしれないが、粛清を恐れ、本音を言わず黙ってるんだろうと思う。
この会社、うかつに正しいことを言ったら無能な上司に潰されるからな。
自分も、本音も正論も隠して生きるようにしている。
良いと思った事は言わない。
先輩のように、いずれはこの会社がライバルになるかもしれないから。