12/05/05 14:54:24.95 .net
>>140 >>141
件の金鵄勲章に関してはおそらく
ニッケルメッキ下地処理が行われたであろうという貴殿の見解に同意です。
そしてやはり本物の美しさは本七宝と下地メッキ無しで極限まで鏡面を出している点であると思います。
中田の複製は確かに価格から考えれば本金メッキでは無い可能性が高いと思いますが
過去に他社が販売した功一の複製が黄銅メッキ後のクリアー層の剥がれが多発して
軒並み価値を失っている事情を知らないとは考えづらいですので何らかの対策は取られていると思います。
いずれにせよ地金に直接メッキをかけて美しい金属は使用していない事は間違いないですので
違和感は下地メッキ層の厚みによるところが多いかと思います。
アフターケアに関しても私は貴殿とほぼ同じような考えでおります。
大韓帝国の勲章は確かに時期によっては中央の太極部分や紐の七宝が良くない物がありますね…
私は外国の物も扱うのですが、欧州の物は星章をダイヤモンドカットなどで仕上げている物も多いため
磨くことが不可能でなかなか苦労しております。
還元液と豚毛の筆などで細かく作業するしかありません。
勲章はやはり受章者の歴史を語る物ですから、できれば傷も含めて愛着を持ちたいものですね。
こういった物に「新品未使用」の状態を求めるのはナンセンスでしょう。
そういえば最初のレスで仰っていた金鵄勲章のネジの溝の方向ですが
当方の資料から察するにおそらく勲章製造を造幣局が独占するより前の時代に
各業者で雌ネジのチューブロウ付けの扱いが違ったのであろうと推測します。
溝が揃う方向は縦方向であったり内向きであったり様々あったようです。
造幣局製造後の高級勲章に関してはほとんどの物でネジの向きが揃っていますが
溝の向きは様々で、製造ロットによって分けられていた可能性があります