22/06/02 22:38:21.01 yIbPTAb+.net
>>36
L.アンダーソンの『プリンク・プレンク・プランク』かと思ったわ、プロムナード。
展覧会の絵ってさ、原曲のフォルムを守りながらだと、どーしてもラヴェル編越える物はないな、ちょっと悔しいけど。
・ストコフスキー編曲はロシアの香りもするけど、やっぱり原曲のフォルムから逸脱している部分が多い。やっぱりあれは『ストコ節』を楽しむ物だろう。
・トゥシュマロフ編はカットも含めて物足りない。
・ゴルチャコフ編とかフンテク編は、オーケストレーションの中に狙った?割に効果の薄い書法が散見される。響きの無駄が確かに多い。
・アシュケナージ編はピアノ原曲の『音』をオケに置き換えただけ。オーケストレーションも
ラヴェルのマイチェンだったり無茶苦茶だったりで駄作っぽい。
・ヘンリー・ウッド編は『キエフの大門』がなぜかCdurになっていて興ざめ(調性でだいぶ印象が変わってしまう例)。
・ジュリアン・ユーの小編成版は好き勝手やり過ぎ。原曲のフォルムにとらわれずに編曲するのもありなのだろうけど、そこには必ずと言って良いほど『原曲を基に、自由なイメージでの編曲』という、一見誇らしげな一言が付くけど…別の曲と思って聴くしかないくらい、イメージが損なわれている。
結局はラヴェル編曲版をロシア系のオケで聴くのがベストという、ありきたりな結論に至るんだよね。それも今日ではだいぶインターナショナル化されて、我々が(ともすると勝手に)ロシア臭と感ずるものは薄れてきたし。