16/02/10 21:06:01.13 WRDyPp06.net
ベームじゃないんだけど,クリップスの悲愴交響曲LPをオークションで落札し,今日聴きました。
盤の状態は,新品じゃないんだけど,年代なりの衰えはあっても,キズなどはほとんどなく,満足な状態でした。
クリップスもベームと同じく練習に熱心で,ベームと違って楽員たちから煙たがられたみたいです。
しかし演奏の完成度はベーム同様とても高くて,安心して聴いていられます。
クリップスはウィーンの香りと結びつけて語られることが多いようです。
悲愴交響曲の第4楽章なんかは,他ではちょっと聴けない情緒的な演奏になっていて,とてもいいですよ。
ベームの演奏はちょっと四角張っていますが,クリップスのは抑揚が大きくて,ウィーン少年合唱団を聞いているときに感じるような,心の底から揺さぶられるみたいな。
名前はクリップスよりベームの方が断然高名なんだけど,クリップスの演奏も十分な魅力がありますね。
好き嫌いで言えば,クリップスの調子のよいときの演奏の方がベームのよりも好きです。
ただ,ベームはクリップスにない良さがあると思います。