16/01/16 14:07:56.46 SOvZjGsK.net
443つづき
Deutsce Grammophon MG9411/2
BEETHOVEN SYMPHONY NO.9 解説から
門馬
マゼールみたいなヴァイオリンが弾ける指揮者がいるからね。そういう傾向はあるな。だけどベームというのは,いいことばで言えば,最後の指揮者ですね。
金子
そういうこと。だから,いわゆる指揮の商売が出てきたのが19世紀の半ばごろでしょう。
それから完成されたのが今世紀の初めですよね。結局それの最後なわけですね。指揮というのが芸術家というよりも何か一種の職人になってきちゃってる感じだ。
そういうことから考えたらたいへんに貴重な存在だと思う。
門馬
そのベームがベートーヴェン全九曲を入れただんだん出てくるわけだけれども……。
金子
全部出るの。それはすばらしい。
門馬
どの辺が盲点になりそうですか。第何番のベームは想像がつくけれども,第何番のベームはどういうふうにやるかななんていうのはありますか。
金子
ちょっと興味があるのは一番のシンフォニー。彼がどういうふうにやるだろうかというのがちょっと興味がありますね。
あれをモーツァルトみたいにやるか,あるいは全然違った感じでやるのか。ちょっと興味がある。
門馬
ベームの「一番」というのは全然ないね。
金子
あとのシンフォニーは大体気持ちがわかるな。
門馬
何か締めくくりありますか。