02/11/19 12:04 Bzqxq/SL.net
57年、チコのグループを離れるお、ジムはジミージュフリーのトリオに加わった。最初ベースは
ラルフ・ピナ、後にジム・アトラスに代わり、最後にはトロンボーン奏者のボブ・ブルックマイヤ
ーがベースの代わりに入った。「ジュフリーの狙いは、──ブルックマイヤーが加わってから以
後は特に──3つの旋律楽器を同時にインプロヴァイズさせるというものだった」とジムは語る。
「彼は、グループにベースやドラムがいなくても、なんの問題もないと信じていたんだ。よく楽器
を演奏する者は、自分自身でリズム・キープをすべきなのだと言っていた。そういう風にやるのは
とてもキツかったが、でも、今までで一番ためになった経験の一つだったと思うね」
イブ・モンタン、エラ・フィッツジェラルドと回ったヨーロッパと南米のツアーで、ジムはジュフ
リーのトリオをしばらく抜けたことがあった。それは、エラ・フィッツジェラルドとの南米のツア
ーの最中だった。ジムは、その土地の音楽にすっかり夢中になり、ツアーを降りてまさに「ボサ・
ノヴァ」が生まれたばかりのリオ・デ・ジャネイロに六週間も居ついてしまった。この時の貴重な
体験が、後にソニーロリンズの作品やポールデズモンドの作品で見せるジムの音楽的多様性を形成
することになる。
~略~
「ジミージュフリーは、そういうフレージングとアーティキュレーションということにはとても厳
しい人だった。ギターでそういう運指やピッキングをすれば、彼のクラリネットやサックスそれに
ボブ・ブルックマイヤーのバルブ・トロンボーンとブレンドするか、何度も一緒に試行錯誤してみたものだ。」