24/12/07 08:57:35.74 g0SMtIKW.net
例えば巨大な貝から逃げようとして、カカモラたちと一悶着→取引する場面。真後ろに迫る巨大貝もモアナたちの船もまったく海の上にいるような動きが感じられない演出で、切迫感0であることに唖然とした。クライマックス周辺のビジュアルや舞台設計、背景美術もやけにシンプルで、ラスボスに至ってはスケールだけは大きいが、特に意外性はない雷雲だけで表現され、位置関係もわかりにくく、シーン全体もぼんやりした印象になってしまっている。巨大な溶岩の巨人に小さな船一隻で立ち向かうために、あの岩壁の間を抜けて…、というようなビジュアルとアクションデザインの明確な面白さがあった一作目と比べると、残念に思わざるを得ない。その上でお茶を濁すように、祖先たちの魂が…みたいな「感動」展開を出されても白けてしまう。中途半端に続編を匂わせるミッドクレジットシーンも含め、この辺はいわゆる近年の大作映画の悪いところが凝縮されてしまっている印象を受けた(当初はディズニープラスの配信シリーズの予定だったものが、途中で劇場公開に切り替えられた、という成り立ちを聞くとなんとなく納得しまうが、それにしてもだ…)。