暇つぶし2chat CINEMA
- 暇つぶし2ch873:名無シネマ@上映中
24/03/16 08:22:59.41 sv6WEl2u0.net
(続き)
また、胸に「六〇一空 敷島少尉」とあることから、第六〇一海軍航空隊で編成された特攻「御楯隊(みたてたい)」の一員という設定なのだと推定できる。ということで、六〇一空の出撃記録をあたってみると、昭和20年2月21日、硫黄島周辺の敵艦船を攻撃目標に八丈島を発進した「第二御楯隊」から終戦の日の8月15日、勝浦沖の敵機動部隊を目標に木更津基地を出撃した「第七御楯隊第四次流星隊」まで継続的に特攻隊を出している。
しかし、機種はおもに艦上爆撃機、艦上攻撃機で、零戦による出撃は、4月11日、15日、16日、17日に沖縄方面に向け第一国分基地を発進した第三御楯隊の計9機だけである。うち15日の2機は銃撃のみで、残りの7機は25番(250キロ)爆弾を装備していたと記録されている。
大戸島は架空の島だが、小笠原諸島にあるとされているから、沖縄とは方角違いなことと、零戦に500キロ爆弾を搭載していたことも合わせて、そこはハラハラさせるための創作と割り切ってよい。ちなみに戦時中、海軍飛行場のあった小笠原諸島の島は、八丈島、父島、硫黄島、南鳥島の4島だった。
考証的な見地から特筆すべきは、敷島が終戦後、実家の焼け跡に帰るシーンでの、階級章を外した海軍の第三種軍装の着こなしのみごとさである。これは映画を見たNHKの考証担当者も賞賛していたが、今後、戦中を描くドラマや映画のよきお手本となるだろう。


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