17/07/10 21:55:10.77 x27Wjplo.net
「歓びのトスカーナ」、時間軸や視点をいじくりまくった前作の「人間の値打ち」とはうってかわって
構造的にはシンプルで楽しんで観られた。
イタリアは閉鎖病棟の精神病院を廃止した国として有名だから、公式サイトのイントロで「診療施設」という
言葉が使われているのが気になったのだが、実際に見てみるとやはりそういう治療のための施設というよりは
ケアや援助をするスタッフの常駐しているグループホームのようなところで暮らす女性たちの話。
最初は妄想性のスキゾかと思われたベアトリーチェの人間像が次第に明らかになるにつれて
観ているこっちの涙腺が緩んでくる。オチは想定の範囲内だが、とても美しい王道のドラマだった。