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中国、知られざる資本流出の現場
中国から海外への資金流出が止まらない。2016年は円換算で30兆円を超え、
当局が規制を強めるほど個人マネーは国境を乗り越えようと工夫を凝らす。
運び屋、外貨保険、闇両替―。富裕層はもちろんのこと、
「老百姓」と呼ばれる庶民までなけなしのお金を海外に流出させているルートを追った。
中国政府は為替介入や資本規制など様々な手法を駆使し、人民元の急落や資本流出を
食い止めようとしている。５日に始まった全国人民代表大会（全人代、国会に相当）で集まった政府要人も、
口を開けば「外貨準備は十分。資本流出には歯止めがかかりつつある」（国家外貨管理局の潘功勝局長）、
「元の大幅な下落は考えにくくなった」（元中国人民銀行金融政策委員の余永定氏）と繰り返す。
問題がないというのなら、なぜ規制を緩和しないのか。国民の自由をじわじわと奪っているのはなぜなのか。
息苦しさだけが増すなかで、資金を国内に留め置くのは難しい。
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)