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【国際】中国を相手に奮闘、「事実をして語らしめる」ベトナムとフィリピンの戦い方…南シナ海で起きている“三戦”の行方[06/18]
ソース(JBPress) URLリンク(jbpress.ismedia.jp)
ベトナムとフィリピンは、この1カ月ほど、中国相手に実に奮闘している。とりわけ筆者がかねて注目しているのは、その戦い方である。
中国は、法律戦、心理戦、世論戦からなる、いわゆる「三戦」がお家芸のようだが、ベトナムとフィリピンが眼前で展開しているのも、
まさに彼らなりの「三戦」なのだ。
中国が、国際法上根拠のない歴史のロジックをまま主張するのに対して、ベトナムとフィリピンの三戦はずいぶんと性質が違う。
現代世界では、「事実をして語らしめる」ことほど強力な武器はない。今、軍事力では中国に正面から立ち向かうことができない
ベトナムとフィリピンは、武器のようなハードなパワーではなく、ありのままの事実を語ることで、その潜在的なソフトなパワーを全開
しつつある。
■ベトナム政府が記者会見で示した動かぬ事実
この点で、6月5日午後4時からベトナム政府のゲストハウスで行われた「東海(ベトナムで言う南シナ海のこと)情勢に関する
国際プレス会議」と題された記者会見は実に見ものであった。
そこには、5月初頭より多忙きわめる3人のベトナムの主たる役者が勢揃いした。外務省のレ・ハイ・ビン報道官と、国家国境委員会の
チャン・ズイ・ハイ副主任、そしてベトナム海洋警察司令部のゴ・ゴック・トゥ副司令官である。
3人は、この1カ月程の間に起きた事態を次のように淡々と述べたのである。