04/08/18 13:50 h2e9NPJq.net
ヨーロッパのある街に、とても仲のいい姉妹がいました。
姉妹に両親はおらず、お互い幼いながら一生懸命働いて暮らしていました。
それでも姉は妹がいるだけで、妹は姉がいるだけで幸せでした。
しかし、ある日姉が伝染病にかかってしまったのです。
それを知った役人は、姉を街外れの施設に隔離してしまいました。
当然そこは警備も厳しく、普通の人が近付ける場所ではありません。
面会もできない妹は待つしかありません。
妹は寂しくて悲しくて毎日泣いていました。
そんなある日、なんと姉から封書が届いたのです。
その仲には手紙と、なぜかトランプの札が1枚入っていました。
手紙には、「私は少しずつよくなっています。
これから手紙にはトランプを1枚入れて送ります。
全て揃う頃には、きっとあなたの所へ帰ります」と書いてありました。
その日から妹は、姉が帰って来た時たくさん美味しい物を食べさせてあげようと、
毎日毎日前以上に働きながら手紙を待ちました。