20/07/22 18:47:27 tc7jv6yu.net
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【解像力とコントラスト】
被写体のどれだけ微細な部分を画像として再現できるかという能力が解像力です。
以前はこの解像力の高いレンズ、つまりより細かい部分を写し出せる能力を持つレンズが良いレンズである、という前提がありました。
ところがレンズの性能をいろいろ調べていくうちに、この前提が必ずしも万能ではないということがわかってきました。
というのもレンズの性能にはどれだけ細かいものが写し出せるのかという能力のほかに、どれだけコントラストの高い像が得られるかという能力も重要視されるようになってきたのです。
ところがこの解像力と高コントラストという能力は、時には両立しない場合があります。
たとえば、コントラストの再現性があまり良くないレンズでも、細かい部分の解像はするというケースなどです。
これでは解像力は高いけれど、見た目の鮮鋭度は低いという結果になってしまいます。
そこで最近のレンズ評価のあり方としては解像力、つまり細かさに重点を置いたものから、MTFを高くしてコントラストを重視するようになっています。
OMシステムの交換レンズはコントラストを重視したレンズ設計として、?コマ収差の形をコントラスト重点型に補正する?色収差の減少を重視する?内面反射を小さくするという配慮をしています。