22/04/11 22:37:39.89 6AYTg42E.net
>>286
窒素固定はポピュラーなものだとイモ類に共生してる根粒菌とかでこれは空気中の窒素を植物が栄養にできる状態へ「固定」する。乱暴に言うと脱窒の逆みたいな感じ。
脱窒スレで出てくる「窒素同化」は異化代謝と同化代謝という意味での同化を指すので、具体的には
●異化
硝酸塩を脱窒菌が嫌気域で硝酸呼吸により「異化」して硝酸塩から窒素を気体として分離。これを異化代謝と言う。これを行うためには水素供与体=動燃として炭素源(易分解性炭素源=本味醂)が必要。
●同化
硝酸塩を脱窒菌が自身の増殖の基材に用いる「同化」。これを同化代謝という。窒素の他の基材に炭素=易分解性炭素源(本味醂)がいる。
易分解性炭素源の添加をしないと異化代謝や同化代謝が進まないのは、基本的に人が管理してる生体飼養目的の閉鎖水系では炭素が常に不足=C/N比が低い状態にあり、易分解性炭素源の不足によるリービッヒの最小律から異化代謝ができず同化代謝にもキャップがかかってるので、これを本味醂添加によってでキャップ解放するイメージ。
この時、飼育水の硝酸塩濃度が低下しても異化代謝による純粋な脱窒効果か、さまざまな菌の同化代謝による飼育水中からの硝酸塩除去かは、雑に管理してる我々にはわからない。