22/04/11 09:01:20 6AYTg42E.net
アクアリウムにおいて、水槽の匂いから推定できる原因物質とそれを作ってるバクテリアを含む生き物の種類はだいたいこう。
●従属栄養細菌(広義の腐敗菌=多くは嫌気=くさい口臭)
トリメリチルアミン(魚の生臭さ)
トリメリチルカプタン(タマネギ腐臭/ドブ臭)
硫化水素(腐卵臭/温泉の匂い)
硫化メチル(キャベツ腐臭/磯臭/都市ガス)
● アンモニア化成菌(タンパク質分解能を持つ雑多な菌 広義の腐敗菌 )
アニモニア(乾いた尿臭)
●藍藻類(シアノバクテリア/種類は多様)
トリメリチルカプタン(タマネギ腐臭/ドブ臭)
ゲオスミン(カビ臭)
2-MIB(墨汁臭)
●ミズゴケ
硫化メチル(キャベツ腐臭/磯臭/都市ガス)
●黄色鞭毛藻類
2,4-ヘプタディナール(生臭さ)
●放線菌(優占しやすい属の多くが抗生物質を出す)
ゲオスミン(カビ臭)
2-MIB(墨汁臭)
雨上がりの良い匂い(ゲオスミン+2-MIB混合気体)
●緑藻(アオミドロ/コケ)&珪藻
基本的には無臭
強い水ができている閉鎖水系からは「雨上がりの良い匂いがする」と言われているのは、病原菌(悪玉菌)の増殖を抑制するさまざまな抗生物質をだす放線菌が繁殖している指標になるから。「雨上がりの良い匂い」が仮に藍藻類由来の場合はタマネギ腐臭/ドブ臭が混じるので、これで放線菌と藍藻類由来のどっちのゲオスミンと2-MIBなのかを判断する。
この放線菌(基本的には曝気すれば増える)を優占種にできるとサカナにとっての水質が「病原菌が少なく元気がない」という良い状態で維持しやすくなる。(硝化細菌と同じくらい放線菌は大事)
曝気が足りなかったり担体不足で生物濾過が追いついてない水槽に場合は腐敗菌の繁殖で生臭さ/タマネギ腐臭などのドブの匂いが水槽からしてくる。(雑菌=日和見菌=病原菌が元気いっぱいなので魚は調子を崩しやすくなる)
つまり、放線菌と硝化細菌は両方好気(かつ流速で効率UPする)なので、閉鎖水系において好ましいバクテリアを育てるにはまずはさておき曝気と水の流れを作るのが手軽。