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10月14日放送のテレビ東京系「緊急SOS! 池の水ぜんぶ抜く大作戦」の最新回で取
り上げられた長崎県大村市の大村公園の堀の水を抜く企画で、ボラなど約3千匹の
魚が大量死した可能性が高いことがわかった。
「続いての緊急SOSは、美しい海を望む長崎県大村市から。この海に面した池の中に
絶対出るはずのないものが大量発生し困っているという」(番組ナレーション)
海に近い大村公園の堀の水質は海水と湧き水が混じる「汽水」。そこに千匹以上の
ボラが大量発生し、池の水は汚れ、困った大村市の園田裕史市長が番組にSOSを出
したのだという。
番組で6台の強力なポンプで4日間かけて1万トンの水を抜いたところ、ボラをはじめ
大量の海の魚が発見される。お笑い芸人やタレント、園田市長、大勢のボランティ
アが大量の魚をたも網を使って次々と掬い、手掴みでプラスチックケースへ投げ込
む。集められたボラはすぐ近くの別の池へ移された。
撮影は9月23日に行われたのだが、その現場を間近で見ていたのがNPO法人「おさか
なポストの会」の山崎充哲代表だ。番組のために魚たちを乱暴に扱い、死なせてい
る残酷な光景を目の当たりにしたという。
「移動先の池では当日、物凄い数の魚がひしめき合っていました。ヒレが擦れて真
っ白になったり、泥に頭が突き刺さったまま死んでいた魚もいた。小さなクロダイ
などもみんな死んでいましたよ。無理やり移動させられた魚たち約3千匹は死んで
しまったとみて間違いない。せめて食用なり二次利用するべきだった」(山崎氏)
大村市に事実確認を求めると〈水抜きの主体は番組側と考えております〉と回答。
一方のテレビ東京は〈番組では、自治体などの主催者と連携を取りながら、専門
家の方々のアドバイス・ご指導のもと、番組制作を行っています〉と答えた。
11月1日(木)発売の「週刊文春」では、記者が現地に飛び、徹底取材。番組では放
送されていない、無数の魚の死骸が池に浮いている様子などの独自写真や専門家の
意見も交えて報じる。「 週刊文春デジタル 」では傷付き変色した魚の写真や、山
崎氏へのロングインタビューなどを収めた《完全版》動画を同日朝5時に公開する
。
10/31(水) 16:12
文春オンライン
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