18/05/07 14:42:38.77 4Rq6rTdu.net
・立ち上げ方法
①培養土(手ごろなものでよい)を2.5cmほど敷く。化学肥料が含まれているものは避けましょう(土が水没した際に硫化水素や亜硝酸塩が発生してしまう)。
リン酸やカルシウム肥料(少量の肉骨粉を配合した培養土など)はおすすめ。
②土を覆うように2.5cm(※Flowerhornさんは土の1.5倍の厚さを推奨している)ほどの砂利か、ごく薄く砂を敷く。砂利の大きさは2~3mm程度がよい。
土中のバクテリアは酸素を必要とするため、流木や石で土を圧迫してはいけない。
③軟水を使う場合は、水草に必要なカルシウムやGHを維持するため、石灰岩やサンゴ砂、貝殻、肉骨粉などを混ぜるとよい。
④最初から成長の早い水草を多数投入する。
ハイグロフィラ・コリンボーサ、ロタラ・ロトンディフォリア、ルドウィジア・レペンス、キクモ、ツノゴケ類、リシアなど
⑤適切な光量を確保する。1ガロン(3.8L)につき2~3Wの蛍光灯で、1日最低10時間照射する(Flowerhornさんの場合は12~13時間)。
電球型蛍光灯がベスト。LEDは苔の発生率が増大する。短時間の直射日光(1日に1時間~程度)を当てると尚良い。
提唱者であるDiana Walstadは"シエスタ"(=昼寝)を推奨しており、自身の水槽を5時間照射→4時間消灯→5時間照射というサイクルで管理している。
消灯中はCO2濃度が上がり、水草の成長と苔の抑止に効果がある。
⑥室温に合わせたカルキ抜き済みの水を注水する。
⑦生体と土中のバクテリアに十分な酸素が供給されるように、水流を作り出す。特に最初の2カ月間は重要。
(実際にはエアレーションもフィルターも使用してないケースが多い模様)
⑧少なくとも最初の二か月間は、2日置きにPH、アンモニア濃度、硝酸塩濃度、亜硝酸塩濃度を検査する。
土が立ち上がるまでの2カ月間はこれらが急激に上昇する場合がある(特に土に無機質肥料が配合されている場合)。
⑨苔が発生し始めた場合は、一時的に照射時間を少し減らすか浮き草を投入する。目標は苔が出なくなるまで水草が調子づくこと。
⑩最初の2、3カ月の間、使用する土によっては、毒素や富栄養化の問題から水替えを行う必要がある。
一度環境が出来上がれば、水替えはほとんど必要ない。
⑪立ち上げた日に生体を投入しても良い。状態をよく確認し、必要があれば換水を行う(通常必要ない)。
⑫最初の1カ月はアンモニア濃度や亜硝酸塩濃度を確認し、規定値を超えた場合には25%の換水を行う。
・結果
培養土にはアンモニアや亜硝酸塩を分解する亜硝酸菌や、脱窒菌が最初から定着している。
水草がアンモニアや亜硝酸塩を硝酸塩に分解する。
土が水中にCO2を放出することで、水草は成長しKHは安定する。オールドタンク症候群とは無縁。
排泄物や餌の食べ残しは土中のバクテリアによって速やかに分解され、水草の栄養となる。
排泄物や枯葉によって絶え間なく栄養が補充されるため、底床は10年程度維持できる。追肥の必要はない。
砂利が魚に必要な微量元素を放出するため、水替えの頻度を減らすことができる。