12/07/16 14:11:38.05 0
仏教の影響が多分にあったのでしょうが、『徒然草』に家で飼うのは鶏犬ぐ
らいでいいとあるのも、番と時のためでしたからね。
古代には神話的な役割の影響、中世には仏教の影響としても、ほとんど殺し
て食べるという利用法がとられていない。
蛇を食べるのは、一寸思いつきません。
蛙なら『日本書紀』に葛城の風俗として見えていますが。
『今昔物語集』に、悪徳行商の行為として見えているくらいですか。
八岐大蛇退治と三輪山の神などに対する信仰の両立は矛盾して見えますが、
蛇自体の霊性は認めながらも、敬意の対象を自勢力との関係から取捨選択し
たと考えればいいのではないでしょうか。
同じ動物に対し、敬意と利用が両立することは、中国でも成立したと思いま
すが、「世界的に」というのと日本だけが矛盾するというより、異なる態度
が成立することは多くの文化が混淆し、変化していく中では自然と起こりう
る問題であるということも、考えた方がよいと思います。
それでは、インドでは何故猿へのああした文化が出来たのかという話となり
その歴史的経緯・分布がどうなっているのかという話になりますが。
「歴史不在」のインドですから難しいでしょうが、インドの動物文化、食文
化も古代から連綿と続いているものなのでしょうか。